結局ワタシは未来なは戻れなかった。原因はわからないが一週間だけの時間跳躍になってしまった。
そんなワタシをクラスの皆は温かく迎えてくれた。そしてご先祖様、ネギ坊主も……
単純に嬉しかった。一般生徒はわかるが敵だったネギ坊主達からも迎えられて。
ワタシは確信した。計算などではなく直観的にこの人達となら未来を変えられると。不幸のない幸せな世界に。
ちなみに最終日に見せた家系図は偽物。超家にはもともと家系図なんて物は存在しない。
過去に来る前に疑問に思ったが今ではその意味がよく解る。もしあれば大変な事になっていた。何故なら……
「どうしました?何か考え事ですか?」
「ああ、ちょと過去の事をネ」
「それは超さんのいた世界のですか?」
「ふふ……それはヒミツヨ」
ワタシは彼と旅をしている。マギステル・マギになるために、そしてワタシの願いを叶えるため。
この時代に来た瞬間ワタシは未来人ではなく現代人なのだ。だからワタシはこの時代に生きようと決めた。
この時代の人間として、ご先祖様ではなく一人の男性として見て、彼と共に苦楽を乗り越えよう。
――愛する人と未来を変えていこう
――少しずつだが不幸を幸せに変えていこう
――やがてそれが大きな幸せになる事を願って……
おわり
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