「ハルナさん、僕のパートナーになってくれませんか?」

ネギパーティーとしての旅の途中に突然言われた彼の一言。勿論嬉しかった。

一緒に過ごしていくうちに好きになっていったのだ。しかしすぐに答えが出せなかった。

親友……いや、寧ろ妹のような二人の気持ちを知っていたからだ。私は悩んだ。しかし答えが見つからない。


「何を悩んでるですか……私たちの事など気にする必要ないです」

「そうだよ。私は素直に嬉しいよ。おめでとう、パル」

「まったく……昔からあなたは自分の事は二の次で私達の心配ばかり……たまには自分に素直になるです」


私は涙を流した。あまり人に見せた事のない涙を二人に見せた。

二人に抱き締められた私は涙を流しながら唯々「ありがとう」と言っていた。



「ハルナさん、来月から新連載なんですよね?どんな話ですか?」

「それはね……」

――最愛の夫との出会いと

「女子中学校に……」

――大切な親友達の

「10才の先生が……」

――辛く楽しい日々を描くの!私の夫と親友を世界中に自慢してやるんだ!


――それが私流の感謝の証し……


おわり

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