「あ〜疲れた……」
俺は桜咲刹那。今日は晴れてせつなさんと結婚式を挙げることができた。
これからの新婚生活を想像したらそりゃあもう……、いかん、顔がにやけてきた。
「……あのぉ、」
「うひゃい!!」
「だ、大丈夫ですか?」
「あ、ああ大丈夫だ。なんでもない……」
あぶなかった、もう少しで俺の情けない顔を見られる所だった。
――プルルル……
「あ、電話だ。真から?」
「私も真名からだ。」
――ピッ
「おう、結婚おめでとう。もう夫婦だからな、これで遠慮なく生で……」
「結婚おめでとう。夫婦円満のコツは演技でもいいからイッたフリを……」
――プッ
「「……///」」
あいつらめ、この反応だとせつなさんも何か言われたか……糞!スゲ―気まずい……。
どうすればいいんだ?いきなりはまずいだろ?なにか会話をしてからさりげなく。
――10分後
不味い!何も話題が浮かんでこない!どうすんだ俺?もういっちゃうか!?いっちゃっていいのか!?
――ぐぅ〜
「……あ」
「あ、あの……そうだ何か食べましょうか?ね、それがいいですよ!」
「ああ、そ、そうだね。じゃあ何か頼むよ……」
た、助かった〜。俺の腹GJ!!でもなんか複雑だな……でも時間はまだあるしもっといいムードになってから……
「じゃあちょっと待ってて下さいね。その、……あ、“あなた”」
「!!!」
「あ、やっぱり呼びなれないから変ですか?」
「い、いやぁ……だ、大丈夫だよ」
反則だろこれ!萌え死ぬ!体内の血液が鼻に溜まってきた!こんなん毎日呼ばれたら出血多量で死ぬぞ!
てかエプロンで後ろ姿でああもうあwせdrftgyふじこlp;@:
「ごちそうさまでした」
いつのまにか食事終わってたー!!何も覚えてない……取敢えず片付け手伝うか。
そ、その後は……ヤバイ、心の準備が。落ち着け俺。手が、食器が震えてるぞ。足元がふら付く。あっ!
――ポチッ
リモコン踏んだ。なんか映画やってる……
「あっ、この映画好きなんです。一緒に見ましょ」
――トサッ
「うひゃあ、ごめんなさい!そんなつもりは!」
何謝ってんだ!向こうからくっ付いてきて……つーかせつなさんって意外と大胆……あれ?
「すーすー……」
「寝てる……」
そっか今日はいろいろあったから疲れたんだな。しょうがない、よいしょ!……やっぱり女の子だから軽いなぁ。
ベットは……っと、よっ!ふー、かわいい寝顔だな。こんな人と結婚できて俺は幸せだぁ。
じゃあおやすみ、せつな。
おわり
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